PROGOSで測っているものはなにか?

2022.07.22

PROGOS(プロゴス)は実践的なビジネスシーンを踏まえて、英語のスピーキング能力をCEFR(セファール/シーイーエフアール)に基づいて測定するテストです。初級からビジネスレベルまで「仕事で使えるスピーキング力」を幅広く測ることができます。

また、テスト結果には、レベルとともにフィードバックを記載していますので、どのように英語のスピーキング力を高めていったらよいかという学習の参考情報になります。

テストはインターネット環境があれば、いつでも、どこでも好きなときに、スマートフォンアプリなどから受験することができます。このコラムでは「英語のスピーキング力とは、一体何なのか」ということをご紹介していきます。

PROGOSはビジネスシチュエーションにおいてどれくらい「的を射た回答」ができているかを測っています

PROGOSでは、ビジネスシチュエーションにおいてよくある汎用的な問題が出題されますが、ここでは聞かれたことに対して、受験者がどの程度「的を射て、十分な回答」ができているかを測っています。これを専門用語でタスクと呼んでいます。このタスクの達成度を総合的に評価しているわけです。

実はこの測定の仕方は、CEFR(セファール/シーイーエフアール)に基づいています。CEFRとは、世界共通の「外国語学習者の習得状況・言語運用能力」を示す基準であり、学術界・教育界・ビジネス界で広く活用されています。

※CEFRについて詳しくはこちら

CEFRの評価指標は、初級者のPre-A1からC2までレベルがあり、C1以上になるといわゆるネイティブスピーカーのレベルと言われています。一般的に、ノンネイティブの方はB2を学習目標にしています。

スピーキングテストはどんなシチュエーションで使われるかによって、ビジネス、アカデミック、日常会話などに分かれています。PROGOSはビジネスシチュエーションにおけるスピーキング力を測るテストです。

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必要最低限の受け答えでレベルは上がりません、そして必要のないことを話してもレベルは上がりません

前章ではPROGOSはビジネスシチュエーションのテストであり、タスクに対する回答の達成度を測定しているというご説明をしました。この章では、タスクの達成度とはなにか、どのような回答が評価されるのかという点について説明します。

聞かれたことに対して、「はい」とか「それは好きです」とかシンプルな回答もあるでしょう。それはどのような基準で評価されるでしょうか。

CEFRのAレベルというのはシンプルなコミュニケーションができる段階です。上記のような簡単な受け答えができるというのはこのレベルです。けれども、Bレベル以上というのは、もっと高いレベルでタスクを達成することが求められます。

B1レベルを安定的に維持していく、そしてB1 Highからさらにレベルを伸ばしていくとなると、回答の中身が問われてきます。

たとえば「あなたが最近身につけたビジネススキルは何ですか?」と聞かれたとします。「会計の知識です」というごく短い回答もあり得ます。この場合、必要最低限の受け答えはできているかもしれませんが、コミュニケーションという点からいうと、十分ではありません。「基礎レベルの会計なんですが、自分のキャリアを広げていくために必要だと思ったので勉強しました」と回答すると、ぐっとコミュニケーションになっている気がしませんか。なぜ、どんなふうになどを論理的に展開すると、全然ちがいますね。これは、普段の会話でも同じだとお気づきかと思います。

もう一つ重要な点は、情報量は多くても、関係ない内容は評価されないということです。

「あなたが最近身につけたビジネススキルは何ですか?」と聞かれて、ビジネススキルとはまったく関係なく「この夏休みは北海道に家族で旅行に行く予定ですが、最近は北海道も結構気温が高くて、、、」など話しても、これは的を得た答えにはなっていません。

出された問題できかれたことと関係なく、世間一般的なことをただしゃべり続けていても評価はあがりません。

PROGOSで測っているスピーキング力とはタスク達成度、つまり「相手の質問にどれくらい的確かつ十分に答えられているか」がポイントです。つまり、回答内容の的確性・拡張性を見ているわけです。

この部分については、「ビジネスシーンにおける「CEFR B2」レベルの価値と到達方法について」 でも詳しく説明をしていますので参考にしてください。

論理立ててアウトプットをしていくことが大切です

英語を話していくうえで失敗してしまう事象として、質問に対してロジカルに回答を組み立てていたとしても、英語が口から出てこなかったり、うまく表現できなくて、回答の内容が限定的なものになってしまっているケースがあります。

または、自分の頭のなかで論理はつながっているのだけれど、言語化してアウトプットができていないために、相手にはあなたの話が飛躍して聞こえてしまうということがあります(これは英語で話すということに限らず日本語を話しているなかでもあるかもしれませんが)。ですから、日頃から、論理的なつながりをきちんと言語化して伝えていく心がけが大切です。

相槌はしてもいいけれど、ほどほどに

PROGOSは英語のスピーキングテストなので、テスト中に日本語を話すと評価はされません。ただ回答中に、日本語の「ああ」とか「えー」という相槌にあたる「Ahh…」とか「Oh..」などの言葉があるのは自然なことではあります。

ただ、あまりにも「Ahh…」とか「Oh..」が多すぎると、話の流暢さも損なわれますし、そして話し相手に話題の内容がきちんと伝わりづらくなってくるので評価はさがってしまいます。相槌の言葉はいいのですが、あまりしすぎないといった注意が必要です。

PROGOSはビジネスシチュエーションのテストですが、ビジネス経験がなくても、きかれたことに対して、的確かつ十分に論理的な説明ができれば評価されます。

PROGOSトライアル(無料)のご案内

弊社では、法人の担当者様限定で今回ご紹介した英語スピーキングテストPROGOS(自動採点版)の無料トライアル受験を受付中です。受験時間は約20分で、24時間いつでも受験が可能です。結果はCEFRに準拠しています。

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