導入事例 | 株式会社プロゴス

担当者の工夫で受講率80%以上を実現し、成果を最大化させたその施策とは?

作成者: レアジョブ広報担当|21/03/31 10:11

貴社の従来の課題についてお聞かせください。

当社の社員数は国内では400名程度ですが、ヨーロッパを中心に関連会社があり、ホソカワミクロングループ全体での社員数は1500名にのぼります。つまり、グループの3/4程度は外国人の社員ということになります。ドイツやオランダ、イギリス、アメリカにも関連会社が存在しているので、当然、関連会社のメンバーとコミュニケーションを取るには英語が必要です。それだけでなく、国内市場が縮小している時代においては、英語ができる社員が多ければ当然企業としてのビジネスチャンスも広がります。だからこそ、英語ができないことは社員が業務を行う上で、あるいは当社が事業を行う上での機会損失とも呼べる状況でした。

 

レアジョブ英会話を導入してくださるまでの経緯を教えてください。

2015年4月、私がドイツ駐在から帰国した際に、粉体工学研究所長 猪ノ木から「英語教育に力を入れていきたい」と相談を受けました。
私自身も海外駐在を通じて英語の必要性を痛感していたこともあり、英語教育プログラムを推進していくことになったのです。
英語教育は2015年6月から始めたのですが、最初の目的は「2年間でTOEIC750点を獲得すること」でした。
TOEIC750点というと、”ある程度英語が話せる証明”のように捉える人もいますが、私は”英語を話す上での土台に過ぎない”と考えています。
また、TOEIC750点に到達できる人は、自分で考えて課題を改善しながらしっかりと英語を学んでいける力を持った人でしょうから、
そうした素養を見極めたいとも考えました。

この取り組みは自主参加でしたが、研究員の2/3が参加してくれました。
参加を表明してくれた社員には、毎日1時間以上勉強することを課して、実際に勉強できたかどうかを報告してもらうことに。
このTOEICプログラムに取り組む前の研究員のTOEIC平均点は600点くらいでしたが、徐々に勉強の成果が出て750点を獲得する人が
徐々に出てきましたので、次は「アウトプットに力を入れるべき」と判断し、2016年10月にレアジョブを導入しました。

 

オンライン英会話を導入されてからも様々な工夫を行い、継続学習の仕組み化されていたと聞いております。

レアジョブのレッスンを受けられるのは、TOEICで750点以上を獲得して、
英語を話す上での基礎力を身に付けた希望者のみとしました。
また、レッスン料の半額を会社で負担する代わりに、受講生全員に受講率80%以上を課しました。
最初の6ヶ月は全員の受講率平均が90%という結果で、今でも80%以上を維持しています。

 

こうした受講率を残せているのは、2つ理由があります。

1つは、部門トップが自らの姿勢で手本を示したことです。
最初の半年間は研究所の所長自らがレアジョブのレッスンを同じように受講し、6ヶ月間一度も休まずに受講しました。
こうした手本となる存在が身近にいたことで、社員のやる気も上がったのだと思います。

もう1つは、会社で受講できる環境づくりです。
「就業時間のうち30分のみであれば、レアジョブのレッスンのために研究所の打ち合わせ室を予約して使っていい」というルールです。
裁量労働制度をが導入されていることもあり実現いたしましたが、仕事モードを保てている状況・状態で受講できる環境を作ったことは、
高い受講率に影響しているかと思います。
あわせて、受講率や受講回数は、毎月受講している本人とその上司にレポートという形で報告するようにしています。
こうした仕組み化を行うことで、継続学習ができるよう後押しをしています。

その他に活用しているのは、レアジョブのスピーキングテスト(※)です。
スピーキングもきちんと数字で成果が見えるようにしたいと思い、導入しました。
テストは毎月受験することで、各受講者の点数の推移を見るのはもちろん、受講者全員のデータをまとめて分析も行っています。

ある程度のスコアが獲得できれば、アジアの方や第二言語が英語である国の方とのコミュニケーションは十分取れるレベルですが
相手がイギリスの研究員のようなネイティブの方と流暢に会話するには、もう一段上のレベルに上がる必要があると感じています。
今、2名がテスト結果上で先頭を走っていますが、この数カ月はこの点数で停滞した状態です。
「次にどういった英語学習を行えば、この壁を破れるのか」を見つけることは、これからの課題です。
「この学習を、これだけの期間行えば、平均してこれくらいの点数が上がる」といった傾向値を見つけていくことで、
受講生が効率良く英語学習できるような仕組みを作り上げたいと思っています。

※2020年6月に従来のスピーキングテストから英語スピーキングテストPROGOSへリニューアルしております
 PROGOSにつきましては詳細はこちらからご確認ください

高い受講率を維持しながら、ここまで着実に英会話力を高められていらっしゃる成功の秘訣を教えてください。

3年以上実施している英語教育プログラムを振り返って思う成功のポイントは、
「英語教育をしていかなければ」という強い意識を研究所のトップである所長が持っていたこと。
そして英語の必要性を感じている私が、自ら学習者としてプログラムを受講しながら担当者として
受講生の指導管理を共に行ったことだと思います。特に、レアジョブの受講数やスピーキングテストの点数推移など、数値で測れる指標をできる限り取得して、開示・共有をし続けていることは、
受講者が継続学習を行う上でのモチベーションアップにもつながっているのではないかと思います。

レアジョブは、きちんと受講率が高い状態で継続することで、留学せずとも、一日の限られた学習時間の中でも、英語のコミュニケーション能力を確実にアップさせてくれるサービスのように感じます。
だからこそ、英語学習プログラム推進者としては、「レアジョブのサービスを導入したから希望者はご自由に使ってください」と
ハコだけ用意するのではなく、受講者が継続できるしくみを作っていかなければなりません。また、誰もがレアジョブのレッスンを
受けられるわけではなく、「TOEIC750点を獲得した人のみ受講できる」という基礎レベルの習得をまずは促したことで、
スムーズなレベルアップにつながったようにも感じます。

今後の研修に関してのご計画はありますでしょうか?

2017年10月から、粉体工学研究所と、当社の製品である粉砕装置のお客様のテストを行っているテストセンター室が同じ組織になりました。
そのテストセンター室には、毎年新入社員が多く配属されます。今後は、英語研修プログラムを新入社員にも展開していきたいと思っていたので、英語プログラムを希望したテストセンター室配属の新入社員には昨年10月からTOEIC750点を目指した英語学習に取り組んでもらっています。彼らに英語教育を受けてもらうことで、若手層からの英語力のボトムアップにつながるのではないかと考えています。このように、まずは研究所で取り組みの仕組みと成果をしっかりと作って、ゆくゆくは全社に横展開し、企業全体の英語力のレベルを向上させていくことが目標です。